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百島っこ育て③ ~産後の肥立ち~

シリーズ3回目は、産後のお話。

月曜日に出産し、金曜日には退院。なんて親孝行なベビーなんでしょ(*'▽')w

午前中に退院し、そのまま島へ直行!!したいところですが、車で本土に出ているからには、やっぱりこんな時でも食料品の買い出しをしなくては!(※百島にはスーパーないからね!)ということで、ベビーと私はぬくぬくと車で待ち、お父さんはせっせと買い出し。ベビーはずーっと寝ていましたとさ(*´з`)

(ちなみに車で船に乗ると、島から一番近い港まででも交通費は往復3000円ちょっと。なかなか高いので、我らは月に1回ぐらいしか島から出ません...こんなに島から出ない人たちもなかなかいません...笑)

さて、5日ぶりに家に帰ると、まずビックリしたのは、家の中...寒っ!!!(;゚Д゚)

病院のエアコンにすっかり慣れてしまった私の体は、たったの5日で我が家の寒さに耐えられなくなっていました。人間は快適な環境には一瞬で順応するのに、その逆は時間がかかるということは、5年前のインドで体験済みです。インド帰りのマレーシアでの衝撃を忘れられない私...電車が時間通りに来るじゃん!!しょえ~!ホテルの部屋きれー!シャワーが!なんとお湯が出る~!(笑)みたいな。あの感激と同時に、世の中の過剰な「便利さ」に違和感を覚えた26歳の夏...って話が逸れました!ごめんなさい。

というわけで、極寒の我が家にビックリしながらも家族3人の新たな生活がスタートしました。「ねぇ車のがあったかいね!」「冬は車で生活したほうがいいね?」と、この冬何度この会話をしたことか...笑。でも、さすがに新生児は寒かろうに~ということで、この日から昼間もヒーターをつけ始めました...って2月ですけど(._.)

退院した日の夕方、普段からお世話になっているおばちゃんがちらし寿司を作って持ってきて下さいました。産後1か月は赤ちゃんのお世話以外はとにかく休みなさい!体を横にして、目を使うことは避けて!家の事もしたくなるだろうけど、動いちゃだめ!!今はよくても更年期に絶対響くんじゃけ!!と言いながら、この日から毎日おかずを届けてくれたのです。

診療所の看護師さんは、毎週休診日の前夜に我が家に来て、ご飯を作ってくれたり...と、みなさんの優しさにどれだけ助けられたか(;_:)

そして、炊事、洗濯、ベビーの沐浴、布おむつ洗い...家のこと全てを毎日文句も言わずせっせとこなし、私の不安やイライラも全部受け止めてくれた旦那には、本当に感謝しています。里帰り出産に反対していた旦那が、1か月見事に家事+育児をこなした結果、「里帰りする人の気持ちが分かった。」だそうです笑。どれだけ大変だったのか...本当にありがとう(T_T)

産後1か月は家にこもりきりの日々...島の方々が立て続けにベビーに会いに来るかと思いきや、みなさん気遣って下さって、1か月を過ぎたころから来てくださいました。ありがたや~( ;∀;)産後1か月間は、ひたすら続くオムツ交換と授乳...寝不足すぎて、昼間でもベビーが寝ている隙に少しでも寝たい!!と、お昼寝(´Д`)毎日すっぴん、ほぼパジャマ...今思うとこの時期、新米母ちゃんは必死だったなぁ~と。

1か月が過ぎたころから、少しずつ家事も復活。家の事、育児、やることいっぱいの毎日!そんな時にも、ご近所さんが「あいちゃん!手抜きせないかんよ。ご飯はええかげんにやっときゃええんよ~これ、使って!」と、自家製野菜を冷凍したもの(人参の千切り、じゃがいもなど)を色々と持ってきてくださり、これまたどれだけ助かったか!野菜切る時間も惜しいと思うなんて...そのまま使える冷凍野菜、最高でした!笑。野菜切るのも面倒くさい時に、魚さばく時間なんてまるで修行のよう。特に小魚を何十匹も頂いた時なんて。それを下処理して南蛮漬けにするなんて、小魚見ながら泣きたくなりました。これ調理する時間あるなら寝たい...と思いながら泣く泣く魚と向き合う時間、なんだか鮮明に覚えています(笑)。

そんなこんなで、島のみなさんに支えられながらの育児スタートとなりました。里帰り出産しなくても、母のような人たちが周りにたくさんいてくれて、何でも相談できて、いつも支えてもらって、感謝してもしきれません。愛のある人たちに囲まれて、本当に幸せだなぁと日々思うのです。

次回は1か月児検診。ベビーはすごく順調に育っていると思っていたのに...

つづく。

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