百島っこ育て⑤~子育て環境~
波音を聴きながら
おばあちゃんの何度も繰り返される話を楽しみながら
息子とおばあちゃんのやりとりを見ながら
なんだか心が洗われるような不思議な幸福感に満たされる
そんな午後3時
息子よ、昼寝してくれ...
日々の育児の中で、たくさん感じることがあり、忘れないように書き留めたいと思いつつ睡魔に負ける日々...久々の子育てブログになってしまいました(´Д`)
さて、今回届いた離島経済新聞「ritokei」を読みながら、島のママ友と子どもたちの将来や10年後の百島の話をしながら、潰れかけているあちこちの空き家を見ながら...最近いろいろ思うことがあるのです。
今回のritokeiのテーマは「島づくり」でした。なんだか今の私にとって「まさに!」のテーマで、隅々まで読んだ後、百島町内会やら移住促進委員会!?やらの会議に出ておられる百島のおじさま方全員にこれを読んでほしいと思いました。ほんとに...。
離島地域の約9割が人口減少傾向にある中で、地域振興に力を入れている島や人口が増えた島、長年にわたる住民の努力など様々な取り組みを知り、百島の未来を本気で考えるべきだと痛感しました。
徳之島の事例の中に、「産みやすさ」「育てやすさ」「老いやすさ」のある「暮らしやすさ」という言葉が出てきて、百島のことかしら?と思った私。
子どもが少ないことを除けば、百島は子育て環境としては最高なんじゃないかと思っています。
島の人みんなが息子のことを知ってくれていて、散歩に出かければ会う人会う人おしゃべりをして(片道30分の道は1時間かかる...笑)、浜や原っぱで遊んでいても近所のおばあちゃんがふらっとやってきて息子と遊んでくれる。1歳になったばかりの息子を94歳のおばあちゃんがあやしてくれる。どこかのお孫さんが帰省していれば、いっしょになって遊ばせてもらい、「いつでも遊びに来てくださいね」と、本当にいつでも遊びに行ける百島幼稚園があり、貴重な同級生と何でも相談できるママ友や大先輩おかあちゃんがいる、お接待の文化がある、そして豊かな自然がある。
息子が産まれてから、ますます百島って素晴らしい島だなぁと感じる毎日なのです。
でも、それと同時に、10年後、20年後の百島はどうなっていくのだろうかと考えるのです。今お世話になっている方はその多くがご年配の方々。特に最近、亡くなる方も多く、こうやって百島の人口が減っていくと10年後は?そして、島のあちこちに見られる「空き家問題」は?
今一番にやるべきことは何か。目先のことでなく、長い目で百島の未来を、子どもたちの将来を本気で考えないとなぁ。
私がいつも思うこと。それは、自分のこどもが大きくなった時、百島を離れて都会に出てもいい、将来的に百島に戻らなくてもいい、でも「百島で育ってよかった」「百島のことが好き」と思ってもらえたらいいなぁと。この場所を選んだのは親である私たちであって、子どもは産まれる場所、育つ環境を自分で選べない。だからこそ、生まれ育った場所を好きになるかどうかって、親や周りの大人の影響がとても大きいと思うのです。子どもが少ないこの島では特に。
「橋がかかってなくて不便だ...」とマイナスなイメージを持っている親と、「百島大好き!」と百島に誇りを持っている親とでは、育つ子どもの感覚は全く違うんじゃないかな。島外から来た私たちだから感じる百島の良さを子どもにも伝えていきたいし、ここでしかできない体験もたくさんさせてあげたいなぁ。
そして、私の大好きなこの島を、これから育っていく子どもたちのためにも空き家だらけの寂しい離島にしたくない。
ritokeiで印象に残った「細々と長く続く方向を選ぶ気質」という言葉。
島の自然を守り、「民宿を増やしたり、受入客数を増やしたりする動きは皆無」「大きく変わることを好まない」「声高な移住定住や産業振興が聞こえずとも、島の自然と人が維持されている現状」...そんな島があるんだ。「変えないことが鍵」、本当にそうだよなぁ。
百島もそんな島であってほしい。
さぁ、そのための一歩は…。
あ~少ない脳みそがぐ~るぐる~(@_@;)
色々なことが頭を巡り、まとまらない文章になりましたね...このモヤモヤの続き、きっとまた書きます笑。読んで頂いた方、ありがとうございました( ;∀;)